福島の復興状況を知り私たちにできる限りのことをしよう

近年では日本でも数多くの自然災害が多発していますが、その中でも21世紀に入り最大級の自然災害といっても過言でないものが東日本大震災といえるでしょう。
2011年3月に東日本大震災が発生しましたが、その被害はそれまでに経験したことがないほどの大きなものでした。
その東日本大震災の被害の中でも、とりわけ大きな被害を受けた地域が福島と言えます。

 

日本国内の中では観測史上最大規模のマグニチュード

実際に2011年3月11日に発生した東日本大震災では、どのような被害があったのかを、まずは思い出してみましょう。
この時に観測されたマグニチュードは、日本国内の中では観測史上最大規模だと言われています。
1900年以降に発生した地震の中では、世界で4番目に大きな規模の地震でした。
3月11日以降も、数多くの余震が発生しました。
この地震の影響で、広範囲で地殻変動が確認され、なんと宮城県のを牡鹿半島においては、東南東の方向に約5.3mも水平移動がみられ、約1.2mの沈降なども確認されています。
この東日本大震災における復興支援のためには、一番大きな時で10万人規模もの隊員が派遣されました。
この隊員の内訳としては、自衛隊だけではなく警察や消防、海上保安庁などからも、数多くの隊員が派遣され、そのほかにも医療スタッフも派遣されています。
被災地で捜索活動がおこなわれたり、救援や復旧の支援活動にあたったということです。

 

これまでに経験したこともないような大津波も発生

また東日本大震災で発生したのは大きな揺れだけではありません。
これまでに経験したこともないような大津波も発生したのです。
福島県だけではなく岩手や宮城を中心とした太平洋沿岸部分に、巨大な津波が発生しました。
なんとその津波の高さは、福島県の相馬市においては9.3m以上だと言われていて、宮城県女川漁港においては14.8mの津波の痕跡が確認されています。
また斜面を駆け上がった津波の高さは、国内観測史上最大の40.5mが観測されました。
これまでに例を見ないような巨大な津波によって、日本の各地には数多くの混乱が生じたのです。
2011年から間もなく10年を迎えようとしていますが、東日本大震災の被災地の復興状況はまだまだ完全に終わったとは言えません。
2019年7月時点でみると、避難者は47万人から5万人まで減少しています。

 

政府は復興の総仕上げと位置付けている期間を2020年度末までと定める

行われた取り組みとしては、生活支援相談員などによる見守りが強化され、心身のケアや孤立防止などの取り組みが行われています。
政府は復興の総仕上げと位置付けている期間を2020年度末までと定めました。
この時期までに仮設住宅の解消を目指し、それまでに被災者のコミュニティーを形成するための支援や、生きがいを作るための心の復興など、新たなステージに突き進もうとしているのです。
地震によって数多くの建物が失われましたが、2019年の段階では約15万棟が再建中を含めて自主再建されています。
そのほかの建物としては学校や病院などの施設が復旧されたり、がれきの処理やインフラの復旧などもその多くが完了しました。
今後目指すものとしては、新たな街として交通網を形成したり、医療や介護を提供するための体制の整備が求められることでしょう。
そのほかにも発展の基盤となる交通や物流網の整備を行ったり、住宅を再建するための支援、住宅を自力再建するための支援なども継続して行っていかなければなりません。

 

製造品の出荷額等は震災前の水準までにほぼ回復傾向

そして産業の復興についてもしっかりと取り組んでいく必要があります。
これまでは無料仮設店舗の貸し出しを行ったり、緊急的な融資や二重ローンなどの対策などが行われてきました。
2019年7月の段階で、製造品の出荷額等は震災前の水準までにほぼ回復傾向にあります。
津波によって被災した農地は90パーセント以上が再開可能となり、水産加工施設は96パーセントが業務再開を果たしています。
今後の予定としては、農林水産業の再生に向けて、風評被害を払拭したり総合的に支援が必要となります。
また企業の新規立地や増設なども広く呼び掛けて促進していくことになるでしょう。
このように東日本大震災で大きな被害にあった福島県では、着実に復興と再生に向かっていることがわかります。
原発被害の影響によって、大きな風評被害を受けましたが、その対策も行われており、あらゆる場所から情報を発信し、福島のイメージが少しずつ払拭されてきているといえるでしょう。
2011年に東日本大震災が発生しかなりの年月が経過したものの、現在でも避難生活を強いられている人がいるのが実情です。
家族や友人など大切な人を亡くした人たちの悲しみは、これからも一生癒えることのない傷として残り続けることになります。
私たちが今できることとしては、寄付による支援を行ったり、名産品や特産品などを購入するなどのことが考えられるでしょう。

 

まとめ

これまでに見たこともないような自然災害によって、多くの人が亡くなって、現在でも多くの人が苦しんでいます。
このような人たちのために、私たちは支援を継続していくことが何よりも重要と言えるでしょう。

 

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最終更新日 2025年7月29日 by eelerbay