1.ゴールド投資が優れているポイントとは?
投資にはさまざまな種類がありますが、そのなかでも根強いに人気があるのがゴールドを対象とするものです。
ゴールドはいわゆる金のことであり、はるか昔から資産として用いられてきました。
非常に美しい金属であるため、今でも世界中で富の象徴として扱われています。
それが投資の対象となるのは少しも不思議なことではありません。
とはいえ、気を付けるべき点もあるので詳しい事情を押さえておく必要があります。
まずどのような点が優れているのか確認しておきましょう。
最も大きなポイントは有限であるということです。
金は天然の資源であり、埋蔵量が増えることはありません。
そのため、何とか手持ちを増やそうとして、かつて本気で錬金術に取り組んだ人も多くいました。
実際には増えることはなく、それが所有者にとっては大きな安心材料になるのです。
量が増加すると価値が暴落しますが、その恐れがないことが明らかだからです。
レアな商品を見つけたときに大量に購入しても、それが普通に出回るようになると途端に価値は低くなります。
たとえば、ペットを育てる携帯型のゲーム機が一時期ブームになったことがありました。
なかなか入手できないので希少価値が高まり、しばらくの間は定価よりはるかに高い値段で取引されていたのです。
しかしブームが去ってしまうと、定価でもあまり売れなくなってしまいました。
割引して在庫処分をする店も多かったです。
もし自分が投資したものがそのように暴落すると、大損するのは間違いありません。
言い換えると、ずっと価値が変わらないものを選択する必要があるということです。
金はまさにその条件を満たしており、時代が進んでいっても損をするリスクが高くはありません。
2.リスクを抑えつつ資産の増加も狙いやすい
それどころか株の暴落など世界的な情勢が悪化するたびに、金に切り替えようとする人が多くなるため、価値が高まっていくことも多々ありました。
不謹慎と言われるかもしれませんが、金の所有者にとっては情勢が不安定であるほうが助かるケースもあるのです。
ゴールドリンクなどの純金積立などはリスクを抑えつつ資産の増加も狙いやすいというメリットをあわせ持っています。
また、世界中でほぼ共通した価値を持つことも大きなポイントです。
日本では貴重なものでも、海外ではゴミのように扱われているものは少なくありません。
たとえばイクラは日本人にとっては美味しい食べ物ですが、シャケを釣ったらその場で取り出して捨てている国もあります。
このような例はいくらでもあり、そのようなものは国内に限定した資産にしかなりません。
グローバル化が進んでいることもあり、世界で価値が共通の資産を持つことには重要な意味があります。
金はアメリカやヨーロッパなどの諸外国にとっても貴重なものであり、まさにその要件を満たしているのです。
このように魅力が多くあるので、たくさんの人が引きつけられるのは無理もありません。
3.為替が変動するリスクには注意が必要
将来が不安になりやすい時代だからこそ、その傾向はますます強くなっていくと考えられます。
とはいえ、悪い点もあるので覚えておきましょう。
何といっても為替が変動するリスクを無視するわけにはいきません。
金に関する世界的な取引は日本円ではなく、米ドルで実施されることになっています。
そのため、金の価値は変わらなくても、日本円の価値が変わることで損をする可能性があるのです。
たとえば1ドルのレートが120円の時点で10万円分を購入したケースと、レートが130円のときに同額を購入したケースとでは明らかな違いがあります。
より多くの金を入手できるのは前者のほうです。
分かりにくければ商品の輸入をイメージすると良いでしょう。
また、この為替をベースにした場合、日本円の価値が高まるにつれて日本では金の価格は低下していきます。
一方、日本円の価値が低くなるにつれて、日本における金の価格は高まっていきます。
このように為替の変動を常に意識しておく必要があるので、取引するときに面倒だと感じるかもしれません。
4.他の資産との違いとして利息や配当がない
コレクションとして集めたい人はあまり気にしなくても大丈夫ですが、積極的に売買したい人は気を付ける必要があります。
また、他の資産との違いとして利息や配当がないことが挙げられます。
銀行や郵便局に預けておけば、少ないながらも利息を支払ってもらえます。
多額の定期預金をするなら、金利が低くてもある程度のリターンを見込める場合もあるでしょう。
しかし、いくら大量の金を所有していても利息がつくことはありません。
あくまでも元本のみが利益につながる資産という位置づけです。
また、株式では売買以外に配当による利益を期待できます。
こちらも大量に購入するほど、多くの配当を受けられるようになるのです。
しかし、金をたくさん所持していても配当を受けることは一切ありません。
このような特徴があるので、投資として刺激や面白みがないという人も見受けられます。
それらを重視する人には必ずしも優れた方法とはいえないので慎重に検討しましょう。
最終更新日 2025年7月29日 by eelerbay